日本聖公会北海道教区

地震ービルボード.psd

04.16

支援室ニュース定期便 No.5

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  • 〇支援物資について
    •  支援物資の呼びかけ・収集・送付にご協力いただき感謝いたします。各教会からの釜石への支援物資の送付は一旦停止して下さるようお願いいたします。釜石では避難所にほぼ十分物資は行き渡っている事が飯野司祭の報告により確認されています。また、個別の品目について不足している状況に対しては、現在釜石神愛教会・神愛幼児学園にストックされているものでの対応が可能となっています。神愛教会の保管スペースは限られたものですので、引き続き送付いただくと現地での整理に支障をきたします。状況の推移によって必要となった品目が生じた場合には、改めてリストをお送りいたします。
  • 〇支援活動用車両が確保されました
    •  釜石での活動用車両として、板原進さん(京都教区・上野聖ヨハネ教会信徒)より提供があり、藤原健久司祭(京都聖マリヤ教会)が、東京の聖公会神学院まで運送下さり、そこから広谷和文司祭(聖公会神学院校長)と永谷亮神学生により、釜石までリレー搬送していただきました。板原兄には、繰り上げ車検をしていただき長期間の車両の活用を可能として下さいました。感謝
  • 〇ボランティアの登録状況
    •  ボランティアの登録を開始しましたが、現在の所、11名の方々の登録をいただいています。今後、現地に行っていただく時期や期間、現地での働きの内容やそのための準備などを、随時登録された方々にお知らせいたします。ボランティア登録カードは、各教会に配信されています。また、教区のホームページからダウンロードする事もできます。支援活動が、長期となる事を予想していますので、4・5月に限らず可能な時期をお登録下さい。
  • 〇ボランティア第一陣として2名を派遣
    •  4月16日(土)より釜石に、岩崎良平さん(稚内聖公会)と、雨宮信喜さん(ファミリーサポート聖十字広場・岩見沢聖十字教会)が、派遣されます。岩崎兄は、約3週間の予定で飯野司祭と共に働かれる予定。雨宮兄は、数日間支援活動に携わられながらファミリーサポートの視点で今後の働きの可能性について検討していただきます。
  • 〇支援室の態勢を強化
    •  教区の震災室は、教区事務所スタッフの多大な協力をいただきながら現在まで働きを継続して参りましたが、今後ボランティアスタッフの協力による働きへと移行していきたいと考えています。すでに、工藤マナさん、表 瑞木さん(共に札幌キリスト教会信徒)が、その働きに加わって下さっています。定例の事務局会を、毎週火曜日午後~(教区事務所)開きますので、関心のある方は、是非のぞいてみて下さい。
  • 〇飯野司祭、釜石での働き1週間
    •  飯野司祭が、4月7日に釜石に入られて1週間が経ちました。到着当日夜は震度6弱の余震を経験され、翌日から、同市内のカトリック釜石教会・日本基督教団釜石新生教会・市内の避難所などを巡られ、支援活動の様子や支援物資の状況などの把握に努めらました。比較的小さな避難所では不足物資もある事を確認、神愛幼児学園に集積されている支援物資から、必要とされるものを自動車で各避難所に届ける働きを、なさっておられます。これら働きは、神愛幼児学園の橋理事長・松下兄(共に釜石神愛教会信徒)のご案内やご協力によって可能となっています。
    • また、神愛幼児学園(保育所)での幼児礼拝での聖話などの奉仕に加え、園児と自由遊びを共にされ、園児保護者や保育スタッフとの交わりを通して、被災地における神様の愛と慰めを伝え分かち合うお働き(チャプレンとしての働き)を、されておられます。
  • 【以下は、先生が毎日支援室に報告されている通信から引用です】
  • 「釜石市(殊に沿岸部)が受けた打撃と、神愛教会の一室での私の生活とを混同しないでほしいと思います。市民の内外両面の傷は深く、1,5キロメートル先は悲惨な状況であり、その復旧にも大変な時間がかかるでしょうし、瓦礫片付け作業も大変な事です。でも、私のここでの生活は、建物も被害はほとんど無く、電気も水道もガスも来ていますので、ごく普通の生活です。「大変な所に入って行った飯野さん」という印象があるようですが、絶対にそんな事はありません。この私がしている事は、釜石神愛教会の方々・釜石神愛幼児学園の園児・保護者・職員と共にいる、という事だけです。少しでも、安心感を抱いていただければなあ、というところです。(4/13)
  • 「柳谷牧師(教団釜石新生教会)の言葉で印象的な表現があったので、記しておきます。『この教会の使命は、あなたが考えているより大きく、今やらなければならない事は、あなたが考えているより小さい。』私は、この言葉を、現在の北海道教区や、この私自身に置き換えて読んでいます。」(4/13)
  • 「園児との自由あそびをとても重要に受け止めています。手をつなぐ事を求めたり、何度も挨拶をしたり、見つめるとニコっとしたり、部屋の中から私に「先生、イエス様」と呼んだりしている姿に、安心感を求めている事を感じます。昨日の幼児礼拝の私の短い聖話(半分以上は歌でしたが)を、真剣な顔で聴いて下さる保育士の方々の姿が印象的でした。ボランティアの方々がこちらに来てくださるようですが、どのような形でご奉仕出来るか、思案中です。主ご自身が、かじ取りをしてくださいますように。」(4/14)
  • 「今後の展開について検討いたしました。仮設住宅が出来ますとまた違う展開が起こると思われますが、今までしていたような意味での支援物資提供(外回り)は一段落着きましたので、これからは、今までとは違った面が求められると思います。」(4/15)
  • 「 ~ここは被災地です。悲しみと余震と不安と混乱の中にあります。ですから、何が起こっているのか分からない人がボランティアをするのは、かなり困難だと思われます。ボランティアというと、過酷な働き、目に留まる働きを連想するかも知れませんが(勿論それは貴い働きですが)、「小さな働き」に献身する魂こそが求められています。被災地は何が起こるか分からない場所ですので、柔軟な心が必要です。昨日は目立つ働きで今日は一日中誰の目にも止まらない所での働きであるという事もあり、現場に行ってみたら全く予想していなかった働きであった、というような事も受け入れられる心でなければだめです。要するに、自分の情熱によって動いているのか、被災された方々の心の痛みから動いているのか、という事です ~ 」(4/15)

04.08

支援室ニュース定期便 No.4

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  • 〇東北教区より、詳しい震災に関するレポートが出ました
    • 今回の震災の被災地となったLinkIcon東北教区より、被災教会の様子や、信徒の被災状況、支援活動の様子等が、カラー写真を交えて詳しく報告されています。各教会では、掲示されると共に、幅広く回覧できるように配慮下さい。
  • 〇震災から1か月、祈りを捧げましょう
    • 3月11日の地震発生から間もなく1か月となります。4月10日(日)の主日礼拝において、東日本大震災の犠牲者や被災者、そして支援活動を行っている人々のためにお祈り下さい。主教会の要請により管区礼拝委員会により、今回の震災に際しての「祈り」が作成されました。LinkIcon「代祷」と「嘆願」の形式の内、どちらかを選んで礼拝の中でお用い下さい。また併せて、釜石神愛教会・神愛幼児学園と、そこでの支援活動、そして飯野司祭の働きと、留守の間のご家族、オホーツク3教会のためにもお祈り下さい。
  • 〇飯野司祭、釜石へ
    • 飯野正行司祭は、4月7日(木)に盛岡経由で、釜石神愛教会・神愛幼児各園に入られました。当日の深夜、震災以来最大の余震に見舞われ、釜石でも震度6弱。飯野司祭は、園庭に飛び出し、座り込まれたそうです。津波のおそれがあったため近所の方の車に同乗して避難され、眠れぬ一夜を過ごされたとの事です。そんな着任第一目を終えて、余震の影響で再び市内全域停電となる中、釜石での働きを開始されました。飯野司祭は、約1か月間を想定しての派遣です。この間に復活日を迎える紋別聖マリア教会・北見聖ヤコブ教会・網走聖ペテロ教会には、札幌より池田亨司祭が派遣され、吉野暁生執事との協働でのイースター礼拝が行われる予定です。今回の派遣期間を、道東分区の教役者の協力とオホーツク3教会の皆さんのご理解によってお支えいただきます。「教役者を、一か月派遣する事は、その司牧している教会には大きな不便をおかけする事になります。しかしながら、このような大震災の被災者の救援・支援活動に従事することの重要性を考えた時に、その教役者の不在の間の不便を皆で忍耐し、出来る限り他の教役者が協力する態勢をとるようにしたいと願っています。釜石での活動が続く間、教区内の教会、また教役者の皆様には色々な協力をお願いする事になります。」(4/2付けの植松主教からの教区内各教会への発信文より)
  • 〇安否情報
    • 岩崎祐三さん(ご家族が稚内教会出身)は、家ごと500メートル流され、家が架線に引っかかりそこから奥様と抜け出て助かったということです。着の身着のままで逃げて、現在は特養老人ホームの嘱託医として被災者の診療に多忙な毎日を過ごしていらっしゃいます。
  • 〇支援室ニュース「至急便1」が発行されています
    • 4/4に支援室ニュース「至急便」の内容は「現時点での支援物資の確実な送付手段」「支援ボランティアの事前登録の開始」「車・カーナビの提供のお願い」等です。また、「ボランティア登録カード」が、各教会に送付されています。「登録カード」は、北海道教区のホームページからも、ダウンロードする事ができます。

04.04

支援室ニュース 至急便1

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  • ◎飯野司祭が釜石へ
    • 4月7日、飯野司祭が約1か月の予定で、釜石に入られる事が決まりました。
  • ◎北海道教区からの支援物資の送付先は、釜石神愛幼児学園です。 
    • 宛先:〒026-0041 釜石市上中島4-2-20 
    • 電話 0193-23-1553 釜石神愛幼児学園 
    • (支援物資と明記の事)
  • ◎支援物資の内容
    • 現在の所、多様なニードがございますので、ニュース定期便NO2にありますリストであれば結構です。特に現地では、未使用下着上下(男・女、大人・子供を問わず)が求められています。今後、現地からの報告により適宜リストの変更を行い、お知らせします。
  • ◎救援物資の送付手段について
    • 当面、「クロネコやまと」をお使い下さい。直接幼児園に、届きます。現状では「佐川」は、釜石営業所留め、「郵パック」は、釜石まで届きません。
  • ◎支援ボランティアの事前登録
    •  ボランティアを希望される方は、別紙「ボランティア登録カード」に記入の上、下記にお送りください。※傷害保険などの手続きに必要な情報です。
    • ●ファクス:011-736-8377
    • ●Eメールアドレス:支援室メアド.png
    • ※男性、女性を問わず、登録を開始いたします。
    • ※派遣場所、時期については支援室よりお知らせし、ご都合を改めて問い合わせいたします。
  • ◎車・カーナビの提供ございませんか?
    •  現地でのスタッフの移動や支援物資の搬送のために、自家用車を一台確保したいと願っています。(※ 軽の四駆のワンボックスなどが理想です。)
    • 期間中の自動車保険などについては、教区において手当て致します。
    • また、不慣れな土地での移動や、迂回道の利用などがあるため、後付け用のカーナビの提供のお申し出も歓迎いたします。

ボランティア事前登録カード
                   登録日時:2011年  月  日
フリカナ
●氏  名                    □男  □女
●生年月日:
●現 住 所:

●連 絡 先:自宅
      携帯
●Eメールアドレス
●留守中の連絡先電話:
●ボランティアに行ける可能性のある時期
   月  日頃 から  月  日ころの期間の内、下記の日数
●ボランティアを行う事ができる日数
      日程度
●支援において活用できそうな、資格や経験があればお書き下さい。
希望する活動内容があればお書き下さい。

●その他、自由にお書き下さい。


支援品リスト1.
お米、レトルト食品
缶詰め(缶切り不要のもの)・保存のきく野菜類(根菜等) 
カンパン(缶詰め歓迎) ・インスタント食品
お菓子(日もちのするもの、ドライフルーツ等)
日本茶、コーヒー、紅茶、ミルク、砂糖、調味料
カセットコンロ・ボンベ(非常に必要) 
カイロ、新品の下着(男女、成人、子ども各年齢)
ジャージ、パーカー等の上着(新品もしくは洗濯済みで袋に入ったもの)
一般的医薬品(すり傷、風邪、頭痛、腹痛等)
マウスウォッシュ、ドライシャンプー
タオル(新品)、おむつ(大人・子ども)、ウェットティシュ
アルコール消毒用のポンプ、衛生用品(女性)、マスク
乾電池(単1,2,3、4)、懐中電灯、ラジオ
プラスティック食器、割りばし、ラップ、軍手、長靴
洗面用具(石鹸、歯ブラシ、歯磨き、髭剃り、シャンプー、リンス、くし、ブラシ)
傘、毛布、文房具


03.31

支援室ニュース定期便 No.3

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  • 【釜石神愛教会・神愛幼児学園を拠点としての支援について協議】
    • 震災支援室長の大町司祭は、3月28日(火)に、加藤主教・中山司祭に同行して盛岡経由で釜石を訪問しました。今回、甚大な被害が伝えられている釜石には、東北教区に属する釜石神愛教会と神愛幼児学園(保育所:高橋仁美園長)があります。震災時は、保育(お昼寝)時間中で、急ぎ近隣の避難所への避難が行われ園児・職員共に全員が無事でした。市街を襲った津波は幼児園から1.5キロメートル手前に留まり園舎も大きな被害を免れました。発生後数日間、地域の避難所としての役割を果たした後、現在は保育を再開しています。私共が訪問しました時にも園内には元気な子供たちの声が溢れていました。このように、一見普段通りのように見えますが、家を失い避難所や親族宅から出勤されている職員・今もご両親が安否不明の中で仕事に就いておられる職員、避難所に身を寄せている4家族のもとから通園している幼児など、笑顔と歓声の背景にはたくさんの悲しみや困難が横たわっています。
  • 《釜石幼児学園の高橋章介理事長・高橋仁美園長に加わっていただいての協議の内容》
    • ①震災地の中で保育が継続して行われている事こそが、同学園が震災地域において期待されている最も大切な働きである事。それは、現在の地域環境の中で、幼児に安全で安心な生活環境を提供し続ける事の大切さと、お子さんを安心して保育に委ねる事ができる事が被災家族の方々に再建に向けて専念できる環境を提供できるからです。
    • ②一時避難所としての機能を果たした同学園は、地域の信頼も厚く支援物資の集積もあり、支援物資の管理・提供や、ボランティアについての問い合わせなどの対応に保育職員が貴重な時間を割いておられます。これらの対応にあたるため、又、夜間無人となる園舎の安全のためにも、信頼できるスタッフの派遣が期待されています。
    • ③地域で永く働いてきた同学園は、園児や園児家族のみならず、震災地における様々なニードに接する立場にあります。刻々と変化する地域の方々の必要に応える働きを通して地域市民への支援活動へと展開するためにもボランティアスタッフの活動が望まれています
    • ④上記の必要に応えるため、東北教区は釜石での働きを、北海道教区との協働で行う事とし、北海道教区は、スタッフやボランティアの派遣に協力する方向性を確認しました。
    • ⑤釜石神愛教会は、幼児園ホールを兼ねている礼拝堂の一部を支援活動のために提供して下さり、幼児学園は園舎隣接の理事長室をスタッフルームとして提供して下さる事になりました。協議の後、高橋章介理事長に案内いただき、津波被害を受けた市街地や同地区にある教団・カトリック教会の活動の様子や、釜石市郊外の壊滅的被害を受けた諸地域を案内いただきました。私事ですが、未だ安否不明の叔父叔母が居住していた同市鵜住居(うのすまい)の家の場所にも案内いただき、土台のみ残る場で祈りの機会が与えられた事も感謝でした。
  • 【北海道教区は、聖職1名を釜石に継続的派遣へ】
    • 来週より、聖職1名を常時釜石に派遣する方向で北海道教区は、準備に入りました。今後の展開によりますが、1か月交代で継続的に派遣するなどの方法を検討しています。派遣する人の人選やローテーションと共に、その間、留守となる教会の礼拝や牧会を分区や教区で側面的に支えて行くための仕組みを整えています。
  • 【釜石を拠点とする支援についてのお願い】
    • ●現地ボランティアを募集
      • 教区では聖職の派遣の他、併せてボランティアスタッフの募集もいたします。1週間以上現地に滞在していただける男性1~2名(当面は宿舎の関係で男性に限らせていただきます)を募集いたします。現地往復の旅費については、支援募金で支給いたします。
    • ●活動用の自動車・カーナビの提供
      • 現地でのスタッフの移動や支援物資の搬送のために、自家用車を一台確保したいと願っています。車種については問いませんが悪路を走りますので美車の提供は、ご遠慮いたします。(※軽の四駆のワンボックス・ハッチバックなどが理想です。)
      • 期間中の自動車保険などについては、教区において手当て致します。
      • また、不慣れな土地での移動や、迂回道の利用などがあるため、後付け用のカーナビの提供のお申し出も歓迎いたします。
    • ●支援物資は、直接釜石への送付をお願いいたします
      • 皆様の教会に集積いただいている救援物資は、直接下記までお送りください。
      • 宛先:〒026-0041 釜石市上中島4-2-20
      • 電話 0193-23-1553 釜石神愛幼児学園
      • ※現在は、「男児・女児の下着」「大人の男女下着」「紙おむつが」特に必要とされています。※郵パック、クロネコ、佐川、何れも釜石市内の営業所まで届く状況になっています。
  • 【避難所として聖ミカエル国際青年寮が登録】
    • 「札幌聖ミカエル国際青年寮では、震災被害のご家庭の子弟(男子)2名を受け入れることを北大学務部学生支援課に申し出ました。また、聖公会関係者からの紹介でも同条件で受け入れたいと思います。部屋代無料以外に食費に関しても状況により支援の可能性はあります。」その他、聖公会北海道学園・聖公会北海道福祉会傘下の幼稚園・保育所も避難所としての提供を北海道庁経由で登録しています。
  • 【小名浜における支援状況】
    • 福島原発の事態が憂慮される中、科学的に正確な状況判断は難しく、今後の事態について大変不透明、かつ緊張感と不安が高まっていることに鑑み下記の決定がなされました。
      •  (1)40歳以上で、完全に自己の意思・希望によるということを同地におけるボランティア活動の条件とする。
      •  (2)4月6日をもって、小名浜での<第一次>支援活動を休止する。
      •  (3)今回は休止に向うが、同地の状況を見守りつつ、今後<第二次>の地域奉仕の活動が展開できることを期す。
    •   以上により、小名浜への物資の搬入はストップとする事となりました。

〇現地から  司祭フランシスコ飯野正行

  • ~震災支援の先遣隊として、大町司祭・永谷神学生・飯野が派遣され、大町司祭は支援活動の可能性について、加藤主教を始め東北教区のスタッフと協議。永谷神学生は事務所機能の強化のために活動。私は、仙台基督教会の林司祭と信徒の方々に同行させていただき、仙台近郊の被害の大きかった地域信徒の方々の安否確認と支援物資の提供活動をいたしました。それで、現地を実際に回った者としての私の立場から、仙台入り直前の経験、現地での経験、スタッフの方々の様子の3つの角度から、体験した事・肌で感じた事をお伝えしたいと思います〜

  • Ⅰ.仙台入り直前の経験から.
    •  女満別空港から新千歳空港経由で山形空港へ行き、2台のバスを乗り継ぎ、仙台入りを致しました。まず驚いたのは、山形空港の搭乗待合ロビーの大混雑でした。他県へ移動される方々で溢れているのです。この光景を見ただけで、ただ事ではない事が起こっていることを肌で感じました。バスを待つ長蛇の列にも驚きましたが、その列はどんどん長くなって行きます。走行するバスの車窓から見える景色にも無言の重圧を覚えました。屋根の瓦が剥がれている家、ブルーシートに覆われた家、崖が河川に崩れ落ち、地面がひび割れ、アスファルトが盛り上がっています。高速道路に突然表示される「地震、ここから出よ」にも緊張しました。あぜ道を歩く方が持つビニール袋はカップ麺で破れそうでした。市街に入りますと、ほとんどの店が閉まっており、ガソリン・スタンドもコンビニも「休業」の張り紙が目立ちました。開いているコンビニから出て来た方は幾つもの弁当を両手に持っておられました。給油可能なスタンドには車の長い列が出来、「緊急車両専用」の看板も多く見られました。ありったけの力を生きる事に集中している姿でした。
  • Ⅱ.被害の大きかった方々をお訪ねした経験から.
    •  21日(月)夕方に仙台入りし、諸報告をお聞きし綿密な打ち合わせを致しました。そして、22日(火)に東松島と石巻を。23日(水)は多賀城と七ヶ浜を、林司祭と信徒の方々2名、合計4名で回りました。給油を待つ長蛇の車や緊急車両の走行等でどの道路も混雑しています。目的地が近づくにつれて道路が埃っぽくなり、泥も多くなります。枯れた黄色い草が目立ち始めます。信号の消えている45号線という主要道路には米軍・自衛隊・緊急車両・一般車両が走行しています。そのうち見えて来るのは、潰れた車、ひっくり返った車、3台も重なった車、草や瓦礫が詰まった車、湖のような田んぼの中にある車、建物に張り付いた車、ぐしゃぐしゃになった車の山々、家に突き刺さった車、電柱や家や塀に登りかけているような車。津波です。家は壊れ、家がある筈のない所に家があり、泥だらけになった方々が瓦礫を整理しています。倒壊した家や様々な瓦礫のために通行出来ない道もあり、一般の乗用車では通らないほうが良いと思われる道路も多くありました。建物にも道路にも津波の跡があり、「あ、ここまで来てる」という言葉が何度も出て来ました。瓦礫がかき分けられ、やっと車が1台通れるような所も多く、目的地に行くために苦労します。壊滅状態の所もあり、ヘドロやオイルその他の強い刺激臭の瓦礫の壁の間を歩きます。このような中で人々は辛うじて残った我が家から泥をかき出したり壊れた物を運び出したりしているのです。流れて来ている物を食べている方々もおられるとお聞きしました。泥だらけのカップ麺をビニール袋にいっぱい入れた方もおられました。このような中、水・食べ物・ガソリン・灯油等をお届けして参りました。現地の悲しみは、とても語り尽くす事は出来ません。でも現地で経験したのは、決して悲しみだけではありません。訪問者である私たちの健康を気遣う被災者の深い思いに触れ、心が震えました。

  • Ⅲ.スタッフの方々の様子から.
    •  言うまでもなく、対策本部スタッフは皆、献身的に活動しています。加藤主教は多くの電話に応対され、多くの文章を打ち、ミーティングを導き、絶えずスタッフを気遣い、疲れと不安と緊張の私たちをユーモアで守ってくださっています。涌井司祭は山形から通われ、ホームページ上に活動記録をし、情報発信を1日中されています。李司祭もこの支援のわざを分かち合い、大聖堂の長椅子を移動して下さり、ブルーシートを敷き、支援物資の置き場をお作り下さいました。食器洗いを専門に担当して下さった方、接待の奉仕をして下さる方、美味しい揚げ物を作って来て下さった方、この他、見える所・見えない所で、多くのご奉仕がなされています。安否確認・支援物資の提供のために1日中タクシーで回っているご婦人たちもおられます。2日間私が同行させていただいた3名の方々にしぼって述べさせていただきますと、一人の方は、ご自身が大津波から命がけで逃れて来た方で、その方が、安否確認・支援物資提供のために1日中外を回っているのです。もう一人の方はとても道路に詳しく、「こっちは混んでる。こっちのほうがスムーズ行ける」と道案内をして下さいました。このお二人が、交代で、ずっと運転をされたのです。高速道路で一部に危険な段差が出来、長時間待たされた時にもユーモアで車内を明るくして下さいました。そして、林司祭の存在はとても大きいと感じています。この大変な時にそのお人柄で、私たちを支えておられます。また、精力的に回られ、細かな配慮で事を進められ、一人一人に優しい言葉をかけ、共に祈り、「司祭さんが来てくださって本当に良かった」と皆様が言っておられました。ヘドロの強い臭いがする瓦礫の間を一生懸命に信徒の方のお宅を小走りに探しておられました。主が、司祭さんのご健康もお守り下さいますように。
  •  食糧、水、電気、ガス、薬、ガソリン、灯油、それらの運搬、仮設住宅・心のケア・原発の問題等を始め、課題は山積みで、復興には時が費やされる事となりますが、東北道も開通し、事は少しずつ進んで行くと信じています。祈り続け、自分に出来る事を継続的にして行かなければと思っています。
  •  先遣隊として現地で活動したのは4日間のみでしたが、この短い期間で個人的に考えさせられた事が1つあり、それは見えるところは何でもないようでも、まだそれぞれが興奮しており、もう少し時が必要だという面があったのではないか、という事です。現地を回り、感じたのは、それほど大きな地震であり、被害であった、という事なのです。勿論、命は何よりも大切なものであり、食べ物を始め、必要な支援は少しでも早くなされる必要があるのですが、もしかすると、この私自身の善意から出た言葉や振る舞いが、茫然と立ち尽くしている被災者の方々の心の痛みに、圧迫感のようなものを与えてしまった事は無かっただろうか、と考えさせられています。今までこのような事を考えた事は私は無かったのですが、被災地で、ギリギリのところで生きている(ように感じられる)方々に接していて、何故か、そんな思いになっているのです。何れにせよ、被災者のすべての必要が満たされ、東北の生活が1日も早く、復興致しますように。

  • 震災支援 Q&A                         
  • Q 救援物資を送る際の留意点はありますか?。また送料に救援募金を用いる事ができますか?
    • ●物資を送る際には、内容品目を具体的に書いた紙を段ボール箱の上面と側面に張って下さい。
    • ●救援募金を送料に用いても結構です。その場合には、教区に募金を送金する際、送料に用いた金額を通信欄などでお知らせ下さると、教区の募金記録に留めます。

  • Q 教区に送金した救援募金は、教会外の方々の支援のためにも用いられますか?
  •   また教区が行う募金は、所得控除の対象になりますか?
    • ●東北教区と共に行う支援の対象には、被災信徒も含まれますが、大半は地域の被災者となると思います。教区や管区が行う支援活動ではなく、義捐金として募金に参加したい方は、日本赤十字などの窓口をご利用下さい。教会によっては、支援募金と義捐金の二つの募金箱を用意されている所もあります。※義捐金は、配分の決定が一年以上後になる事が予想されますので、被災者の支援活動にすぐ役立てる事のできる募金を行っています。
    • ●教区が現在行っている募金は、税法上の控除の対象とはなりません。日本赤十字・中央共同募金会等特定公益法人に義援金を託す場合には、控除が受けられます。阪神・淡路大震災の際には、管区が「義援金の特別口座」を設けて控除対象にするための事務を行いましたが、今回も実施されるかどうかは、次回ニュースまでに調べお知らせいたします。

  • Q このニュースを、教会で受け取る以外の方法で見る事ができますか。
    • ●日本聖公会北海道教区のホームページを通しても見る事ができます。
  • 【震災支援室からのお願い】
    • ◎ニュース定期便は、各教会において掲示下さると共に、増刷して配布ください。
    • ◎ 教会や個人での取り組みについても、お知らせください。他の教会の活動の参考になります。

03.25

支援室ニュース定期便 No.2

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  • ◎植松主教 日本聖公会首座主教として東北教区訪問を予定
    • 植松主教は、3月27日の日曜日に東北教区を訪問され、同日の主日礼拝は、仙台基督教会で東北教区の方々と守られる予定です。植松主教は、26日(土)、可児ミッション(岐阜県の可児におけるフィリピン人会衆のための働き)の開所式に出られた後、山形を経由して仙台に入り、27日中に東京に戻り、28日(月)の聖公会神学院の理事会に臨まれます。多忙な中で重責を果たされる植松主教のためにお祈り下さい。全世界の聖公会が今大震災に対して大きな関心を寄せていますが、日本聖公会の首座主教の植松主教より全世界の聖公会に向けてのメッセージが発せられました。各教会に英文・邦文共に配布されています。
  • ◎教区の「震災支援室」 先遣隊を派遣
    • 北海道教区は、震災支援の先遣隊として、大町司祭・飯野司祭・永谷神学生を派遣しました。大町司祭は、20日~22日、飯野司祭は21日~24日、永谷神学生は21日~引き続き現地に滞在中。大町司祭は、両教区が協働する支援活動の可能性について、加藤主教や東北教区のスタッフと協議。飯野司祭は、仙台基督教会牧師の林司祭と同教会信徒の方々による、石巻など仙台近郊の被害の大きかった地域信徒の安否確認と支援物資の提供活動に同行。永谷神学生は、オフィスレイアウトの構築、情報の受発信環境の整備、活動記録の整備など、事務所機能の強化のために活動を継続しています。北海道教区では3月23日(水)の教区常置委員会にて大町司祭より報告を受け、今後の支援の在り方について協議しました。
  • ◎北海道教区関係者の安否と現在の状況
    • 【斉藤昭一司祭ご夫妻(仙台)】
      • 地震当日は、地域避難所ですごされたが、3月13日の20日の礼拝には、ご夫妻で出席。現在は、ほぼ通常の生活に戻っておられます。
    • 【西條トシ子さん(仙台)】
      • 免震マンションであったため、建物の損壊はなく、近隣に娘さん夫妻がおられ、十分なケアの下に生活されています。
    • 【島田信雄さん、暁子さん(仙台)】
      • 3月13日の主日礼拝に出席。3月22日に、ようやく水道が回復するなど、不自由な生活が続いていますが健康に過ごされています
    • 【坂本清登さん(石巻)】
      • 3月22日まで避難所で生活、石巻市街の住宅一階は津波被害を受けるも、二階は無事のため、津波で家を失った親族と5人で自宅二階に生活。ライフラインはすべてストップしています。
    • 【小貫貞三郎さん、純子さん(七ヶ浜)】
      • 七ヶ浜町という海沿いの町に自宅があり、3月23日に確認したところ家は無事。寸前のところで津波が止まった模様。七ヶ浜町は、被害が大きく生活ができる状態にはないため、潤子さんの実家のある札幌で避難生活中です。
    • 【塩谷信喜さん(盛岡)】
      • 石巻近郊で医師として勤務中に地震に遭遇。現在は、岩手県高度救急救命センター(盛岡)をベースに、救命専門医として多忙を極めておられます。
    • 【関沢美育さん(仙台)】
      • 地震発生時は、所要で東京訪問中。札幌の自宅に戻っておられます。
  • ◎管区の震災対策本部が、救援物資の募集を開始
    • 名古屋以東の教区・教会は、東京聖アンデレ教会が送付指定先となっていますが、北海道教区では、仙台以北の教会を経由して直接東北教区にお送りする方法を検討しています。当面各教会に一旦集積して下さい。近々に送付先・送付方法を教区より通知します。
  • ◎神戸教区、小名浜を拠点に支援活動を開始
    • 小名浜聖テモテ教会(越山健三牧師)・聖テモテ幼稚園は、津波被害を寸前で免れましたが、原発事故の影響により、「いわき市」外へと避難する人が多い一方、市内に留まる人々は、「風評被害」などにより支援物資が届かない困難の中にあります。その中、同教会幼稚園は、支援物資の集積所として、市内10か所の高齢者施設約400名の方に対し働いています。このような状況に対して、東北教区は、郡山より越山哲也司祭を現地付きとして派遣、阪神淡路大震災を経験した神戸教区からは、2名の司祭を含む4名のスタッフを現地に派遣を決定しました。小名浜における支援の状況と協力の可能性は、教区「震災支援室」として今後も引き続きフォローして参ります。
  • 緊急支援募金袋を送付
    • 教区では、「緊急支援募金」のための「献金袋」を印刷用意し、教区の全信徒に行き渡るよう用意いたしました。すでに、募金袋を配布しておられる教会は、第二次募金などに。また、募金箱で対処しておられる教会は、この袋を活用して多くの人に協力をお求め下さい。

震災支援 Q&A                         

Q 先遣隊が現地を訪ねて初めて気づかされた事がありますか?

  • A 私達は、大津波が街や集落を次々と破壊し飲み込んでいく様子を、ライブの映像で見ましたが、現地の人々は、地震直後の停電によりテレビ映像を見る事ができなくなり、加藤主教をはじめ東北教区の人々が映像で津波などの様子を目にする事ができたのは、地震発生3日後の事だったという事です。その間、私達はテレビに釘づけとなり、その後も多くの時間をテレビの前で過ごしています。しかし私(大町)も、仙台に来てみると滞在した2日間、テレビを点け、新聞を目にする余裕など一度もありませんでした。
  • 林司祭をはじめとする仙台キリスト教会の方々は、電気・水道・ガス等のライフラインの復旧がままならない中でこの間、必死に信徒の安否確認を続けておられました。仙台基督教会ホールの一部に設けられた「対策本部」には、20家族に及ぶ安否確認状況が模造紙に記載されています。自動車によって信徒訪問しようにも、今なおガソリンの供給が十分になく、1回10リッター制限で、数時間車列に並ばなければならない状況です。また、仙台市内の多くでガスや水道が不通、大半の商店が閉店しています。このような中、無事の情報が得られた方でも、高齢で高台にお住まいの信徒の方々は、水も食料も得る事ができません。もちろんガスが不通のため煮炊きはできず、私達がお訪ねした時、加藤主教は既に10日間、シャワーを浴びる事ができない状況で働いておられました。このような状況下で、水・米・食品・カセットガスボンベなどの救援物資を手にした司祭と信徒のチームによる市内信徒の問安が献身的に続けられています。更に、郊外の津波被災地には、緊急車両指定を受けたオフロードカーにより、林司祭と信徒のグループで安否確認と訪問が続いています。このような中、少しずつ確実に対策室オフィスの態勢が整い、避難所におられる方々をはじめとする広範な援助へと展開する段階へと進んでいる事を実感いたしました。私達は、地震発生当初より物資やボランティアの派遣に心が焦る部分がありましたが、今回の震災被害の大きさを考えると、息長く粘り強い援助を東北教区と共に行って行かなければと、改めて感じさせられました。(大町記)

Q 現段階で教区が取り組む事と、今後の展開について教えて下さい。

  • A◎現在できる事は、①支援募金、②支援物資の呼びかけと各教会における集積と整理です。
  • ◎今後予想される事は、①聖公会管区の対策本部が展開する支援活動や、東北教区が拠点を定めて行う支援活動からの要請に応えての支援物資を送付し、ボランティアを派遣する事。②東北教区の要請に応えて、長期間にわたる常駐スタッフとして聖職や信徒を派遣する事。③様々な教区行事や研修会を東北教区の支援を意識して企画する事。
  • ※上記の、より具体的な可能性を模索するため、大町司祭(震災支援室長)を、来週「釜石」に派遣する予定です。釜石市は、震災により大きな被害を受けましたが、釜石神愛教会・神愛幼児園(教会立の保育所)の建物は無事で、幼児園も保育を開始します。このような中で、今後、被災市民の方々への支援の働きを同教会と連携して行う可能性について模索します。

Q ボランティアに行ける態勢が整っているのですが、いつまで待たなくてはなりませんか?

  • A 聖公会による震災支援の拠点が明確になり働きが展開されてくると、自からボランティアが必要となってきます。東北教区からの呼びかけや、日本聖公会管区による呼びかけ、聖公会関連団体からの呼びかけを、震災支援室ではフォローしお伝えして行きますが、それまでにボランティアが可能な窓口がありましたら進んで登録し、ご自身の専門性や、持っている時間を無駄にしないようにして下さい。その際には、「震災支援室」に是非ご一報ください。

Q 現地にボランティアとして行けませんが、私達が地元で出来る働きは、何かありますか?

  • A 既に、各教会には継続的な代祷を依頼していますが、例えば「代祷」の中で、「わたしたちの主教ナタナエル(植松誠)」に加えて、「並びに東北教区主教ヨハネ(加藤博道)」と祈って下さる事も良いでしょう。
  • ※現在管区では今回の地震に関しての特別の祈祷文を作成中と聞いています。
  • 支援物資の受け入れリストを、地域に向けて教会掲示板に掲示したり、友人に呼びかける事も出来るでしょう。
  • 教会によるチャリティーコンサートや、救援バザーの実施も計画できるでしょう。

【お便り】

  • 支援室のお働きお疲れ様です。今回の災害で私ができることは?と考えたときに思いついたことは札幌に避難してきた方への援助です。それであれこれ調べてみました。
    • 1.市都市局住宅管理担当課に問い合わせ、23日現在札幌市で受け入れたのは36世帯市内各所の市営住宅でもみじ台団地が多いそうです。市では寝具、暖房器具、照明器具を揃えているそうです。生活必需品についてはまだとのこと。
    • 2.生活必需品を揃えるボランテイアについては、市長政策企画課が担当しており、聞いたところ、まだ手を付けていないそうです。個人的にしてはと聞きましたが、善意はありがたいが、不公平も生じるのでと言われました。
    • 3.一人でできることではないので、教会の中でボランテイアを募り「市民支援ネットワーク」と共同で活動できる場を作っていただけたらと思います。雨宮寿子(聖ニコラス教会)
  • 【返 事】支援室として「市民支援ネットワーク」の窓口とも連携していきます。

【震災支援室からの事務的なお願い】

  • ◎ニュース定期便は、各教会において掲示下さると共に、増刷して配布ください。
  • ◎「北海道教区関係者の安否情報」など、ご存じの情報をお寄せください。
  • ◎ 教会や個人での取り組みについても、お知らせください。他の教会の活動の参考になります。

03.18

支援室ニュース定期便 No.1

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  • ◎北海道教区内の教会・関係施設・信徒家庭に大きな被害なし
    • 地震発生時、関連施設では保育や教育活動が行われていた時間でしたが、園児・利用者・職員、建物に被害がない事が確認されました。また、北海道教区内の諸教会・信徒家庭にも報告すべき被害はない模様です。一方、道内でもカキやホタテの養殖施設などへの被害がありました。
  • ◎東北・関東大震災 北海道教区支援室 (略)「震災支援室」 が設置される
    • 地震発生直後に、被災状況の把握と、支援活動のため、大町司祭を長として「震災支援室」が設置され、教区事務所主事の雨宮司祭と事務所職員の他、協力スタッフによりその働きがスタートしました。「震災支援室」の働きは下記の通りです
    • ①情報を収集・整理と発信。
    • ②被災地・被災者に対する支援活動の企画と運営。
    • ③募金活動並びに諸活動の後方事務。
  • ◎植松主教は、日本聖公会首座主教として重責
    • 植松誠主教は、日本聖公会首座主教として、管区事務所の指揮、世界の聖公会との対応にあたっておられます。海外の聖公会は、今回の震災に大きな関心を払っており、問い合わせや支援の申し出が首座主教のもとに日々多数寄せられています。植松主教は、「阪神淡路大震災」の際、管区事務所総主事であり、その経験を生かして働いておられます。教区も、植松主教の首座主教としての働きのために祈り、全面的に支えましょう。
  • ◎常置委員協議会を開催
    • 北海道教区では、3月17日に、在札の常置委員による協議会を開催、今後の支援の基本方針と、「支援室」の体制・任務・予算措置などについて協議しました。
  • ◎教区の震災に対する基本方針
    • ①「宣教協働」を相互に決議(教区会)している、東北・北海道両教区の特別な関係基礎を置き、全力を尽くして支援を行う。
    • ② 日本聖公会管区地震対策本部・東北教区地震対策本部と連携して、支援活動を行う。
  • ◎相沢管区事務所総主事、3月17日に、被災地入り
    • 管区事務所総主事の相沢牧人司祭は、3月17日に新潟経由で陸路仙台に入り、東北教区の被害状況調査と支援体制の協議を行いました。
  • ◎「先遣隊」の派遣を決定
    • 北海道教区は、先遣隊として、大町司祭、飯野司祭、永谷神学生の三名を3月21日(月)より現地に派遣する事としました。東北教区の被災状況・支援体制を確認し、現地の状況と求めに即した支援の内容と仕組みを整えて行きます。


震災支援 Q&A

震災支援室に寄せられた、ご質問などを参考に、Q&Aを作ってみました。

  • Q 個人的な問い合わせは、混乱を引き起こすと思い控えていますが、どのようにして情報を得る事ができますか。
    • A 教区では、当面毎週金曜日に、各教会に「定期便」を発送します。「定期便」では、週間に寄せられた被災地の情報や日本聖公会が行っている救援活動について読みやすい形にまとめてお知らせします。また、急ぎのお知らせは、「至急便」として各教会にお知らせします。また、教区のホームページで、「定期便」「至急便」とも見る事ができるようになっています。また、個人的な質問や意見を、電話やメールによって「震災支援室」に寄せる事ができます。 
    • ◎電話:011-561-0451(聖マーガレット教会:大町司祭)
    • ◎Eメールアドレス:saigai@nskk-hokkaido.jp
  • Q 募金は、どのように行えば良いですか。また、どのように募金は用いられますか?
    • A 教区では、既に緊急募金が始まっています。日本聖公会管区事務所経由でも募金の依頼がなされています。信徒の皆さんは、教会を通してお捧げ下さい。各教会は、教区事務所に送金ください。尚、近日中に募金袋が配布されますので、活用ください。寄せられた募金は、教区と管区に案分し「支援活動」のために用いられます。「阪神淡路大震災」の例にならうと、支援活動の目途がついた時期に「復興募金」のお願いをする事になると思います。
  • Q 被災地では生活必需品が不足していると聞いていますが、何かできる事がありますか。また、ボランティアを募集する予定がありますか。
    • A 教区では、先遣隊を派遣して、東北教区が行っている支援活動におけるニードを把握した上で、物資や人の派遣を実施します。方向性が出た時点で、提供できる物資やボランティアの申込みと登録を開始いたします。※身近な自治体が実施する救援物資の募集や、NP0などが実施するボランティアの募集にも積極的に応じられるようお勧めいたします。
  • Q 北海道教区が行う支援は、聖公会の教会や信徒だけを対象としているのですか?
    • A 東北教区や教区内の諸教会が、その地域で行っている救援活動に加わり支援します。当然その活動は、教会・信徒に限らず地域の方々に対して、地域の方々と共に行うものと考えています。

03.13

東北地方太平洋沖地震に関するお知らせ

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2011年3月12日 日本聖会北海道教区
主教 ナタナエル 植松 誠
教区常置委員長 司祭 ペテロ 大町信也
教区事務所主事 司祭 ラザロ 雨宮大朔


主の平和
3月11日の午後発生しました東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で、東北・北 関東地域を中心に多大な被害が発生している事に対して、皆様にはご心配、ご心痛の事と存じます。さて、北海道教区では、植松主教の出張先からの急遽の帰札を待ち、常置委員長並び に教区事務所主事にて、現在得られている情報を集約すると共に、当面の対応について 協議いたしましたので、以下にお知らせいたします。

教区の諸教会、諸施設の状況

  • 地震発生直後、教区事務所より幼稚園・保育所など関係施設を中心に安否の問い合わせをし、被害のない事を確認いたしました。
  • 夕刻、教区事務所より教区内各教会に教会・施設・信徒家庭に被災があるかどうか問い合わせを行いました。その結果、教会・施設に報告すべき程の被害はなく、又現在知り得る範囲において信徒家庭の被災の情報がない事を確認いたしました。
  • ※太平洋岸で海岸から至近の厚岸聖オーガスチン教会でも、前庭に物置が漂着する など津波の気配はあるも教会建屋の床上浸水などはない模様と、同教会の佐田兄より報告がありました。

東北教区

電話、メールなど、連絡手段が不通であるか非常に困難であるため、教会と信徒の被害の全貌については明らかではありません。主教住宅・教務所のある仙台は、停電と電話不通が続いており、加藤主教や教務所と連絡を取る事自身が極めて困難な 状態が続いています。


管区事務所に寄せられた断片的情報と、別途得られた情報を下記に列挙します。


加藤主教、木川田主教の無事を確認。

  • 仙台基督教会
    • 建物は立っている。天井は(一部?)が粉々になって落下。壁 が一部崩落。内部はかなり損傷しヒビが入っている。
  • 小名浜聖テモテ教会
    • 教会の50メートル手前まで津波が襲来。礼拝堂玄関の壁が落ち、あらゆるものが散乱するも、致命的な損害はない模様。
  • 青森聖アンデレ教会
    • 無事。
  • 八戸聖ルカ教会
    • 無事。
  • 米沢聖ヨハネ教会
    • 壁に亀裂が入った。
  • 若松諸聖徒教会
    • 洗礼盤(石)が根元より破断。物が散乱するも建物は無事。若松聖愛付属幼稚園の園児・先生は無事。
  • 磯山聖ヨハネ教会
    • 海岸から50メートルの所に位置するので非常に心配。信徒の津波被災も憂慮される。
  • 岩手県内の諸教会
    • 連絡不通で心配される。

北関東教区

  • 土浦聖バルナバ教会
    • 教会・牧師館にヒビが入り、食器棚が倒れるも大きな被害なし。
  • 下館聖公会
    • 礼拝堂の壁や天井の一部が崩れ落ち、食器棚や本棚が転倒。
  • 水戸聖ステパノ教会
    • 園児にケガなし。礼拝堂正面の壁は崩落。ベルタワーが倒れそうな状況。



●未だ、被害の全貌を得るに至りませんし、特に信徒の方々の被災状況については、司牧者の皆さんが、懸命に把握に努めておられる真最中と思われます。また、教区の皆様には、被災地域に親族・友人をお持ちの方もおいででご心配と存じます。また、北海道教区と縁りのある方々もこの地域に多くお住まいですが、未だ情報は十分では ありません。

教区内諸教会へのお願い

  • 【教会で代祷をお捧げください】
    • 地震の犠牲者・被災者を覚え、また現地での救援活動を覚えて、教会にて祈りをお捧げください。現在、私達に出来る最も大切な事です。
    • ※カンタベリー大主教をはじめ、世界の聖公会、大韓聖公会、オーストラリア聖公会リベリナ教区などからお問い合わせとお見舞い、そして代祷や支援の申し出をいただ いております。
  • 【教会で募金を開始してください】
    • いずれ管区より正式に募金の要請が参ると存じますが、教会にて、それぞれの方法で募金を開始してください。尚、寄せられた募金は、北海道教区による被災地支援活動に用いられる可能性もあることをご承知ください。
    • ※阪神淡路大震災の例を考えますと、教会の被災状況が明らかとなった時点で、長期的視野での管区的復興募金を改めてお願いする事にもなろうかと予測されます。
  • 【北海道教区関係者の安否情報をお寄せください】
    • 北海道教区に縁りの方々の安否について、情報がありましたら教区事務所までお知らせ下さい。

今後の支援態勢について

  • 特に甚大な被害を受けている東北教区は、隣接の教区であると同時に北海道教区にとっての宣教協働関係を教区会において相互に決議している教区でもあります。
  • 今後、「震災支援室」(仮称)を設置し、管区事務所と協働しながら、情報の集約と発信、支援活動の可能性の模索とコーディネート、募金の呼びかけと事務等を、出来る限り即応的に行っていきたいと考えています。

日本聖公会 北海道教区
東日本大震災支援室

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電話 011-561-0451
FAX 011-736-8377
(聖マーガレット教会:飯野司祭)
支援室メールアドレス画像
こちらのメールアドレスに宛てたメールには、受信したことをお知らせする自動応答メールが配信され、いただいたメールは支援室メンバーに転送されます。

【釜石ベース】
TEL&FAX 0193-55-4524
携帯 090-6999-7840
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町5-4
釜石ベースメールアドレス画像Yahoo
釜石ベースメールアドレス画像docomo

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